教員紹介

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髙野 涼 たかの りょう

  • 英語表記 Ryo TAKANO
  • 職名 助教
  • 所属 弘前大学 農学生命科学部 国際園芸農学科
  • 専門分野 農村社会学
  • 研究者総覧 髙野 涼

メッセージ

 農林地の管理・利用を通じた地域活性化や農村の生活課題について社会学的視点から研究しています。高度経済成長から経済のグローバル化を経て、私たちの社会は物質的には豊かになった一方、地方における過疎問題、それによる農地や森林の手入れ不足、気候変動による自然災害の多発など、さまざまな矛盾が生じています。こうした問題を解決するためには、従来の成長・拡大路線から持続的な循環型社会への転換が必要であり、それは地域を土台として自然との関わり方や暮らし方をつくりなおすことでもあります。そのために、特に農山村を対象として今後地域がどのように取り組んでいくべきか、また必要とされる政策はどのようなものなのかについて研究しています。

研究テーマ

 これまで農山村を対象として、農村社会学や森林政策学の立場から研究を行ってきました。研究に取り組む上で重視していることは、資本主義経済と農山村の関係です。資本主義のグローバル化が進み「人新世」とよばれる環境危機の時代に、農山村をとりまく事象や地域づくりがどのような意味を持つのかについて考える必要があります。これまで取り組んできたテーマは以下のものがあります。

 

①農山村へ移住する若者の価値観と定住促進

 東日本大震災以降、都市から農山村に移住する若者の動きが田園回帰として注目されています。農山村に移住する若者はどのような価値観を持ち、どのようなライフスタイルを望んでいるのかを把握しながら、現代における田園回帰の意味や支援策について研究しています。

 

②地域住民による農林地の保全・交流活動

 地域住民による農林地の保全や、農林業体験を通じた都市住民との交流活動が多くの農山村で取り組まれています。地域資源管理と地域活性化の両面から、こうした取り組みの持つ意味や支援策について検討しています。

 

③再生可能エネルギーを活用した農山村振興

 木質バイオマスや太陽光などの再生可能エネルギーの活用による、循環型の地域づくりについて研究しています。特に東日本大震災以降、住民が主体となりエネルギー自治と地域活性化を目指す取り組みが各地で実践されています。その一方で、固定価格買取制度の影響により大規模集中型の発電施設が農山村に立地し、環境面や資源の持続性に懸念が生じています。真に持続可能な社会づくりに求められる再生可能エネルギーの在り方について研究しています。

略歴

2019年3月 岩手大学大学院連合農学研究科 修了 博士(農学)

2019年4月 岩手大学農学部 特任助教

2021年4月 和歌山大学観光学部 特任助教

2021年4月 慶応義塾大学SFC研究所 上席所員

2021年10月 弘前大学農学生命科学部 助教

業績

研究者総覧」を参照

研究室・ゼミ

 地域社会学研究室では、農山村地域の振興や社会学的な研究について関心がある学生、文献を読むことが苦にならない学生、人と議論することが好きな学生を歓迎します。研究室のゼミでは、文献を読んで知識を蓄え、統計データを分析し、実際に農山村に行き住民や自治体担当者へのヒアリングを行います。その他に、論文の書き方やプレゼン資料の作り方などを、ゼミや卒論執筆を通じて身に着けてもらいます。

 研究テーマは、地域社会に関することであれば学生の関心に応じて設定できます。地域に視点を置くことで、これまでとは違った物の見方や考え方ができるような体験をしてもらいたいと思います。

キーワード :
2022年9月21日 更新

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