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リンゴ青カビ病によって、果皮表面に青緑色のカビが散在し、軟化した果実 |
病原菌 |
Penicillium expansum Link |
病徴 |
輸送および貯蔵中に発生し、果実を腐敗させる。幼果には発生しない8)。
成熟果では初め、水浸状の淡褐色あるいは淡黄色の比較的大きい円形病斑ができ、軟化腐敗していく。やがて腐敗部に白色のカビが生ずるが、その後、青緑色に変わる。カビは、粉状のイボ状物 (分生子および分生子柄束) となって病班部に散在する2)8)。被害果は特有の悪臭を放つ8)。 |
伝染 |
分生子が果面に付着後、発芽し、傷口あるいは果点より侵入して、感染し発病する2)。分生子は比較的低温でよく生育し、果実を10〜15℃で貯蔵した場合は、発病してから2〜3週間で果実の半分が、1ヵ月くらいで全部が腐敗してしまう2)。
また分生子は不良環境に強く、長期間生存するので、条件が整えばいつでも感染、発病する2)。 |