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リンゴうどんこ病罹病葉(弘前大学構内, 1975. 8)
病原菌 Podosphaera leucotricha (Ellis et Everh.) E.S. Salmon
病徴  春、発芽から2週間ぐらいの期間に展葉した花葉そうが白粉 (分生子) をまぶしたようになり、花や葉は小さくなり生長も止まり、奇形となる2)。これを芽しぶと呼び、ここに多量の分生子を形成して第二次伝染源となる3)。形成された分生子が葉・果実および新梢に感染する2)。発病葉は最初、病斑の部分が退色して黄緑色を呈するがすぐに葉の裏面に白色の菌そうを生じ、この部分の生育が阻害されるために葉緑が波を打ったように変形し、質が脆くなる3)
 果実では果皮が網目状のさびとなり、果実の肩から胴部、ていあ部にかけて流れるような病斑となる2)
伝染  第一次感染源としては、芽の組織内に感染した菌糸と罹病枝上に形成された閉子嚢(しのう)殻が考えられるが、子のう殻は伝染源の役割として不明点が多い。現在のところ芽の組織に感染している菌糸が主な感染源と考えられている。芽の組織に感染した菌糸は、発芽したばかりの新葉に感染し、分生子を形成し、これが第二次感染源となる2)