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炭疽 (たんそ)病によって腐敗した果実 (1967. 1) |
病原菌 |
(1) Colletotrichum acutatum Simmonds ex Simmonds
(2) Glomerella cingulata (Stoneman) Spauld. et H. Schrenk |
病徴 |
果実を腐敗させる。発病は7月から8月にかけて見えはじめ、熟度が進むに従って増加する11)。病斑は輪紋を描いて拡大し、内部の果肉組織も腐敗する2)。輪紋に沿って黒色の小隆点 (分生子層) を形成し、ここから橙色の粘質物 (分生子) を出し、病変が進行すると落果する2)。小型病斑はのちに大型病斑に移行するものと、そのまま小型病斑のままのものがある2)。 |
伝染 |
ニセアカシアがリンゴ園に近接している場合に発生しやすい2)11)。ニセアカシアの葉や葉柄の病斑上に形成された分生子が第一次伝染源となる。二次伝染であるリンゴへの伝播のピークは6〜7月と考えられる。雨滴伝染であるので、この時期に降雨が多いと多発する2)11)。 |