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リンゴ病害
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リンゴ高接病
リンゴ高接病罹病樹 (こうこう、弘前大学構内 1986. 10)
病原菌
(1) Apple chlorotic leaf spot
trichovirus
(ACLSV)
(2) Apple stem grooving
capillovirus
(ASGV)
(3) Apple stem pitting virus (ASPV)
病徴
葉が小さく、黄化したり早期に紅葉する。新梢の生育も悪くなり、樹は衰弱する。果実も小さくなり、結実もほとんどしなくなる。枯死することもある
2)
。外観は紋羽病の衰弱に類似しているが、衰弱樹の台木部の樹皮を剥ぐと樹皮内側にえそ、木部にはえそやピッティング(溝)生じていたり、台木と中間台との境界部の木部にのみえそが認められたりするので明確に区別できる
10)
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伝染
病原ウイルスは接ぎ木によって伝染する。接ぎ木後2〜3年で発病し、その後1〜2年で枯死する。使用台木によってウイルス感受性は異なり、マルバカイドウはACLSVの普通型によって、ミツバカイドウは実生繁殖性のため各個体によって感受性は異なるがACLSV、ASPV、ASGVのいずれかで発病する
10)
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