DATABASE >> リンゴ病害 >> リンゴすす点病

すす点病罹病果(千年農場 1990. 11)
病原菌 Zygophiala jamaicensis E.W. Mason
病徴  果実と枝梢に発生するが、主に果実での被害が著しい。罹病した果実は、表面に蝿の糞のような針頭大でやや隆起した光沢のある黒色小粒が多数群生、または散生し、不整形の汚斑を形成する。黒点の大きさは果実の成長によってもほとんど変わることはない6)11)。一般的に表面寄生性である罹病果は、生育期間中や収穫後に果肉の褐変や腐敗を起こさない11)
伝染  病原菌の越冬は罹病果で行われるとされており、落花後の比較的早い時期から胞子が飛散するので、幼果期から感染することが多い6)。病徴が目立つのは7月下旬ころからで、罹病果の黒点上に生じる分生子が二次感染源となる。一般的に、低温多雨の年に発生が多い6)11)