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リンゴ黒点病罹病葉 (青森県りんご試験場 県南果樹研究センター 1998. 3)
病原菌 Mycosphaerella pomi(Pass.)Lindau
病徴  果実、葉、枝などに発生するが、主な被害は果実である。ほとんどの品種が感染を受けるが特に紅玉で多発する。しかし、有効な防除薬剤などにより大発生することは少なくなった11)
 果実では7月以降からがくあ部を中心に初めは緑色、後に黒色に変わる少しくぼんだ小斑点ができる。斑点は普通、2〜3mmと小さいものが多いが、5〜10mm程度の大きな斑点のものもある2)11)
 葉では初めに紫褐色の小斑点が現れ、そして拡大して褐色不整形の斑点となる2)
伝染  偽子のう殻および分生子殻が被害落葉に形成されて越冬し、翌春気温の上昇や降雨などがあると子のう胞子を飛散し、幼果に付着、発芽、侵入して感染を起こす2)11)。圃場での果実の感染時期は落花10日後頃から7月末までの間で、落葉中に形成された子のう胞子および分生子がその伝染源となる。生育期間中に葉の病斑内に形成される分生子により、二次伝染するかどうかなどはわかっていない2)