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リンゴさび果病罹病果(1993. 6)
病原菌 Apple scar skin viroid(ASSVd)
病徴  病徴は果実に現われ、葉、枝、根などは外観健全である8)。品種によって病徴が異なり、印度などは果面全体がさび状となる。スターキング・デリシャスの場合は、さびの部分がていあ部の方から線状に胴部の方に向かい、5条できるものが多い。また、胴部は着色がまだらとなる。
 紅玉では、果皮がさび状となることはないが着色むらを生じ、班入り症状となる。国光では、果皮に不規則なさびの斑点ができ、さびの部分から亀裂を生じる。ふじでも班入り症状となるが、あまり明瞭ではない2)8)
 一般に症状の現われた果実は小さくなる。ゴールデン・デリシャスは病徴を現さない2)
伝染  接木伝染する。品種によって病徴が不明瞭であったり、無病徴であったりするのでこれらの樹から穂木をとり、健全樹全体に高接ぎしたりすることにより伝染する。
 実験的には、機械的にナイフなどでも伝染させることはできるが、実際には罹病樹の隣接樹に広がっている例はなく、剪定などの作業により、病気が広がることはほとんどないと考えられる2)