DATABASE >> リンゴ病害 >> リンゴ奇形果病

リンゴ奇形果病 罹病果(王林/左と世界一/右)
病原菌 未確認(接ぎ木により伝染する)。
病徴  果実にのみ発生し、葉、枝、根などは外観上健全である8)。最も病徴が明瞭となるのは6月中・下旬〜7月中旬くらいの幼果の頃で、果実の一部が肥大せずそのため凹凸ができ、奇形となる。この症徴は大部分の品種では果実が大きくなるに従って軽くなり、当初へこんでいたところが回復。秋にいぼ状になり、いぼ部分の果皮がさび状となる2)。罹病樹が回復することは無い8)
 1929年青森県で最初に発見された4)。1934年に日本で接ぎ木伝染することが確認され、世界におけるリンゴウイルス病のはじめての記載となった11)
伝染  接ぎ木によってのみ伝染する。接ぎ木後、1〜2年で接ぎ木された付近の果実に病徴が現われる。罹病果は1本の樹の中で年々広がっていくこともあるが、接ぎ木された付近に限られ、あまり広がらないこともある。病徴発現と気温とは関係が深く、6〜7月頃の気温が低いと病徴が顕著になる2)