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リンゴ黒星病罹病葉(1997. 8)
病原菌 Venturia inaequalis (Cooke) G. Winter
病徴  葉、果実、および新梢を加害するが、特に果実への被害が大きい。葉に発生した場合は淡黄緑色の小斑点が現れ、やがて直径1 cm内外の黒緑色すす状、円形の病斑となり、黒色の胞子を密に生じる6)
 果実に発生した場合は黒色で円形の斑点が生じ、この部分に黒緑色・すす状の分生子を形成する。病斑の大きさは針頭大の小型なものから、果実の大半に及ぶものもある。また、病斑下の組織がコルク化するので奇形果ができる6)3)
伝染  病原菌の越冬は、罹病した落葉中に形成される偽子嚢(しのう)殻でおこなわれ、1〜3月には成熟する。子嚢胞子の飛散は4月〜5月上旬に起こり、開花期前後に最高に達する。
 子嚢胞子の感染によって生じた病斑には、やがて分生子が豊富に形成され、湿潤な天候が続く場合は二次感染の伝染源となる6)3)