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リンゴ病害
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リンゴ紫紋羽病
紫紋羽病罹病根部(矢印は病原菌の菌糸; 弘前大学構内, 1982. 4)
病原菌
Helicobasidium mompa
Tanaka
病徴
根の表面に病原菌の菌糸が網目状に付着し、根を腐敗させる。病勢が進むと、地際部に赤褐色から紫色の菌糸層がみられ、地下部には菌核が形成される
11)
。根が侵された罹病樹は樹勢が悪くなる。新梢は生育不良となり、葉は小型・淡色化して早期に落葉する。また、果実も小さくなる。わい性台木を利用した場合、根の量が少ないため病勢も早く進み、夏期に晴天が続いた時などは急激に萎ちょうを起こす
2)
11)
。
伝染
病原菌は春から秋にかけて、土壌中の根や有機物を菌糸で伝わり伝染する
11)
。火山灰土壌で、未分解有機物の多い土地での発生が多い
2)
。また、強剪定や成らせすぎにより、樹勢が弱った場合にも発病が多くなる
11)
。