弘前大学の研究プロジェクト「青森ブランド価値創造研究」に向けて弘前大学農学生命科学部に所属する「食」に関係した教員グループが提案する弘前大学発の「微生物ブランド」です。2015年1月に商標登録された「弘前大学白神酵母」もそのうちの一つに位置づけられます。
青森県は米、リンゴ、にんにく、ヤマイモなどの一次生産物において有数の農業県であり、日本の食糧基地として重要な役割を担っていますが、一次生産物を加工して付加価値を与える1.5次産業に関しては生産・販売規模が小さいのが現状です。「食を活用した食産業の充実化」に向けて青森県では食品加工分野(1.5次産業)の強化に取り組んでいます。弘前市でも経営計画・地域を牽引する産業の育成において、食産業の強化が重点分野の1つに掲げられています。このような地域の食産業の充実化に「地域の知の拠点」を目指す弘前大学も積極的に関わっていかなければなりません。
私達の研究グループは世界自然遺産白神山地に生息する微生物を「日本酒」「シードル」「リンゴ酢」「納豆」「ヨーグルト」などの発酵食品製造に役立てようと考えています。もともと「白神山地」自体にブランド価値があることに加えて白神山地から得られた微生物によって従来にない特色ある製品をつくれるのであれば、消費者に訴える効果は大きなものとなるでしょう。今後、五年間で弘前大学発の「白神微生物ブランド」を確立し、地域の食産業効果に貢献していきたいと考えています。