Q & A
- Q.どんなところに就職できますか?
- A.農業土木・土木関連の公務員(国家公務員I種,II種、地方上級公務員、市町村など)のほか、民間の建設会社、設計コンサルタントなどが中心です。
- Q.卒業するとどんな資格がとれますか?
- A.所定の科目を受講することによって、測量士補(農業土木コース・農山村環境コース)、修習技術者(農業土木コースのみ)の資格が取得できます。測量士補、修習技術者とも実務経験をつむことで、申請により測量士、技術士補の資格が取得できます。
- Q.地域環境工学科=農業土木コース(JABEE対応)ですか?
- A.地域環境工学科には、将来専門的な技術者になるための農業土木コース(JABEE対応)と、農業土木とそれに関する諸問題を広く学ぶための農山村環境コースがあります。
- Q.農業土木コースと農山村環境コースのメリットは?
- A.農業土木コースは、修了すると修習技術者となり、卒業後実務経験を積むことで申請により「技術士補」の資格が取得できます。農山村環境コースは、広範囲な分野を学ぶことができる反面、「技術士補」の資格を得るためには、卒業後に自ら資格試験を受験する必要があります
- Q.技術士になるには?
- A.農業土木コース修了生は、修習技術者から技術士補に、実務経験を積んだ上で、申請によりなれますので、技術士試験に合格すれば資格の取得ができます。農山村環境コース修了生は、技術士補試験に合格した後、技術士試験を受験する必要があります。
- Q.技術士、技術士補試験は難しいですか?
- A.どちらもかなりの難関です。技術士補試験は約5割、技術士試験だと2~3割の合格率です。
- Q.技術士・技術士補の資格をもっているとどんなメリットがありますか?
- A.農業土木・土木関係には様々な資格がありますが、もっともランクの高い資格の1つといえます。この資格取得者のいない民間企業は、国営の公共事業を担当することができませんので、企業の側からみてもこの資格取得者は是非とも欲しい人材といえます。公務員でも、ある程度の年齢になると多くの人が試験に挑戦し、この資格の取得を目指しています。
- Q.農業土木コースは勉強が大変ですか?
- A.所要単位が全て必修で、決して簡単ではありません。ただし、これは将来農業土木・土木系の分野で仕事をするために、必要な内容を学ぶためであって、当たり前のことをきちんとやれば、全員がコースの内容を十分こなすことができるはずです。就職してから、自分で勉強して技術士補や技術士の試験を受験し、合格することのほうが、はるかに大変です。
- Q.高校では、物理や数学Ⅲをやってないのですが?
- A.両コースとも(特に、農業土木コースでは)、物理や数学Ⅲの知識がある程度は必要です。ただし、高校で習ったこれらの科目が全て必要なわけではなく、例えば、物理では”力学”などそれぞれある部分が必要になります。それらに該当する内容については、1,2年次に受講する21世紀科目の中で学習することができますので、高校での履修の有無は関係ありません。また、現在、農業土木・土木系の公務員や民間企業に勤めている卒業生の中にも、高校の時、これらの科目を履修してこなかった人はたくさんいます。要は、大学に入ってからどれだけ頑張ったかによります。
- Q.農業土木コースと農山村環境コースの人が同じ講義を受講することはありますか?
- A.2つのコースで、カリキュラムに若干の違いはありますが、同じ名前の講義が2種類あるわけではありません。同じ講義を受講しますが、農業土木コースは資格取得のためのコースですので、中には、必ず”優”を取得しなければならない科目もあります。また、全科目の平均点が”良”以上といった条件がつけられます。
- Q.選択するコースで卒業研究に違いはありますか?
- A.学生は3年生の後期に、学生の希望をもとにコース教員に均等な人数で振り分けられることになります。したがって、同じ教員のゼミに農業土木コースの学生と農山村環境コースの学生が所属し、同じテーマを共同で研究することもあり得ます。
- Q.就職にはどちらのコースが良いでしょうか?
- A.将来、農業土木・土木関連の公務員や民間企業への就職を考えるならば、農業土木コースの方をお勧めします。農山村環境コースでも努力次第では可能ですが、多くの職場で勤務後何年かすると技術士補の資格を取得する必要が生まれます。結局は、農業土木コースを修了した人と同じ条件が要求されますので、農業土木・土木関連の公務員や民間企業への就職を考えるならば、最初から農業土木コースを選択することをお勧めします。
- Q.大学院への進学は可能ですか?
- A.どちらのコースとも可能です。卒業研究に加え、学部のうちに農業土木コースで将来の資格取得の権利を取得し、大学院で研究を深めたのちに就職を考えるのも1つの選択肢です。