【国際交流】台湾・国立中興大学農業自然資源学部と部局間交流協定を更新しました
弘前大学農学生命科学部は,2017年11月15日に締結した台湾の国立中興大学農業自然資源学部との部局間交流協定について,2022年11月15日に更新しました。
調印は書面の交換のみで行われ,東信行農学生命科学部長とFuh-Jyh JAN農業自然資源学部長が協定書に署名しました。
国立中興大学は,東北帝国大学(北海道帝国大学)演習林を中核として1919年に開校した「農林専門学校」に始まり,その後,数度の改編を経て1971年に「国立中興大学」に改称され,現在に至っています。同大学には農業自然資源学部,工学部,理学部,獣医学部,文学部など9つの学部があります。学生総数は約12,000名で,農業自然資源学部は9つの学部の中で最も古く,台湾の農業発展に寄与した先駆的な専門家を多く輩出しています。
2017年に締結した協定では,両学部間の教育・研究の交流を促進するために,5つの事項を掲げ,交流開始から延べ5名の研究者及び2名の学部生の派遣を行い,学術情報交換や学生の交流等を行ってきました。2019年には,中興大学で開催された「中興大学創立100周年記念イベント」に参加し,期間中に行われていた「創立100周年記念式典」にも来賓として招待され,多くの関係者との交流を行いました。また,本学部の海外研修入門の調査として,中興大学農業自然資源学部からの協力を得て,農業体験や農業施設等の視察を行い,大学の研究者や農業者との交流の機会を持つことができました。そして,研究分野では,日本学術振興会「二国間交流事業共同研究/セミナー」共同研究が採択され,現在は,中興大学の新化演習林において生態系サービスに関する研究を共同で行っています。
今後は多分野での教育・研究交流や学生の受け入れも含めて,両大学の学術の向上を図っていきます。