教員紹介
分子生命科学科 応用生命コース
濱田 茂樹 准教授
HAMADA Shigeki
専門分野:
植物生化学・酵素化学
- キーワード:
- 米
- 突然変異
- 酵素
- 澱粉
- タンパク質
研究内容
お米のデンプンや貯蔵タンパク質の生合成・蓄積メカニズムを中心に、酵素やタンパク質の機能解析を行っています。また、お米の需要拡大を目指した米粉等の加工利用にも興味を持っています。お米の基礎研究と応用研究の両面から、農業に少しでも役に立てればと考えています。自分達のオリジナル米品種を作って普及できたら素敵ですね。
テーマ:お米の品質制御の解明とその応用
◯突然変異を利用して新しいお米を見つける!
自然界でも突然変異は起こりますが、それを人工的に行い沢山の突然変異集団を作ります。そして選抜法を工夫しながら新しい性質のお米を見つけ出します。外観の見た目だけではなく、糖の成分やタンパク質の組成などにも着目しながら選抜をします。この中から世界で1つだけの凄いお米が見つかるかもしれません。
◯デンプン・貯蔵タンパク質生合成メカニズムの解明!
お米は70%がデンプンを蓄積しています。その大量のデンプンが植物の中でどのように合成されているのか、わからないことがいっぱいです。私たちのカロリー源でもあるデンプン生合成の謎に迫ります。また、お米のタンパク質は割合こそ多くはありませんが、炊飯米の食味や飼料用米、加工用米粉として、とても重要な性質です。お米のタンパク質を改変できたら、お米の利用価値が飛躍的に上がるかもしれません。
◯米糠の機能性成分や米粉パンにも注目!
私たちは精米したお米(白米)を食べていますが、健康に良い機能性成分の多くは米糠にあります。普通は食味を求めて米糠は捨てているわけで、勿体無いですね。この機能性成分の含量が増やせたら、きっと玄米の魅力に気づいてくれるかもしれません。機能性成分ってお米の中でどうやって作られているんだろう?また、お米の需要は年々減少しており、食料自給率にも影響しています。どうすればもっとお米を消費できるのか?米粉パンなど、お米のいろんな利用法を考えてみませんか?