「黒ごぼう」の健康効果についての記者会見が行われました!
農学生命科学部生物資源学科の前多隼人助教とおいらせ町の(有)柏崎青果(柏崎進一社長)は7月7日(月)、創立60周年記念会館「コラボ弘大」において「黒ごぼう」の健康効果について記者会見を開きました。記者会見では、ごぼうを熟成させた同社の新たな加工食品「黒ごぼう」の健康機能性を検討した結果、抗酸化作用や血糖値上昇抑制作用、アルコールによる肝臓障害抑制作用があることが明らかになったことについて報告しました。
健康機能性食品として大きな経済効果をもたらした「黒にんにく」の製造・販売をする同社は平成23年、中国の漢方研究からヒントを得て「黒ごぼう」を開発しました。ごぼうを高温高湿処理することで甘みと柔らかい食感を引き出すことに成功し、今年6月に製造特許を取得しました。さらに7月中には黒ごぼう茶などの商品を販売する予定であり、海外進出も視野に入れています。前多助教と(有)柏崎青果は平成23年度より黒ごぼうの機能性と製造方法の最適化に関する共同研究を開始しました。平成24年度からは(独)科学技術振興機構(JST)復興促進プログラム(マッチング促進)可能性試験、および(独)科学技術振興機構(JST)研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)「ハイリスク挑戦タイプ(復興促進型)「黒ごぼうの機能性を生かした新製品の開発」に採択され、研究費支援を受けて企業との共同研究を進めてきました。
前多助教は記者会見で「大学の機能性の研究によって消費拡大につなげたい」と話し、柏崎社長は「キンピラや漬け物などで食べていたごぼうを加工し、健康にいい機能が増せば、これ以上いいことはない」などと展望を語りました。
2014年7月8日 東奥日報掲載
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2014年7月8日 陸奥新報掲載
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