2009年12月21日 | トピックス ニュース

国際宇宙ステーションの実験棟「きぼう」で保管された「宇宙カボチャ」の種子が本学部園芸農学科 蔬菜・花卉研究室 前田智雄准教授の元にも届けられ、配布用に種子を増やす栽培プロジェクトに参加予定です。

パンプキンミッションウェブサイト
東奥日報2009年12月11日掲載

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東奥日報2009年12月11日掲載

「パンプキンミッション」について

○事業内容

農学生命科学部では「宇宙おもちゃかぼちゃ」の栽培・採取を計画しております。これは、2008年11月に国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」に搭載、保管され、2009年7月に若田宇宙飛行士とともに地球に帰還したおもちゃかぼちゃの種子です。

本事業は、国際総合企画(株)(事業所在地 東京)が全国の小学校を中心に、宇宙に打ち上げられた種子を贈呈するために企画した事業であります。しかしながら、打ち上げられた種子は約20g、300粒程度と少量であるため、できるだけ多くの小学校に贈呈するため、本学部では打ち上げられた種子の一部を譲り受け、栽培し、種子を増やして収穫し、事業主である国際総合企画にお返しすることを目的としております。

2009年12月9日に国際総合企画(株)から本学に種子(15粒)が到着し、現在は、農学生命科学部園芸農学科前田准教授の研究室で保管しております。

今後の予定としては2010年3月頃に種まき、秋には種子を収穫する予定となっております。

○事業参加大学・研究機関

  • 北海道  帯広畜産大学、北海道農業専門学校、北海道農業研究センター
  • 青森県  弘前大学
  • 宮城県  宮城大学
  • 茨城県  茨城県立農業大学校
  • 千葉県  日本園芸生産研究所
  • 東京都  目白大学
  • 神奈川県 明治大学
  • 岐阜県  岐阜大学
  • 京都府  京都府立大学
  • 大阪府  大阪府立大学
  • 鳥取県  鳥取大学
  • 広島県  広島大学
  • 福岡県  西日本短期大学
  • 佐賀県  佐賀大学

以上14都道府県 16大学・研究機関―――国際総合企画HPより

○事業参加にあたっての条件

  • 収穫した種については全部依頼主にお返しすることとなっている。したがって、収穫した種を本学からほしい方にお渡しすることが出来ない。
  • 育てた種については売ったり、食べたりしてはいけない。(おもちゃかぼちゃそのものは観賞用であり、食用ではない。また、宇宙線の影響で突然変異が起こる可能性も若干あるため、万が一のことも考えると食べることは控えた方が良い。)
  • コンタミ(他品種花粉混入)の少ない環境での栽培・採取をお願いされていることから農学生命科学部の温室で栽培している。一般の人が安易に見れるような外に栽培することは出来ないが、なんらかの形で一般の方にお見せする方法を検討したい。

○その他

  • かぼちゃの種1粒から5~6個のかぼちゃを収穫したい。1個から種はだいたい50個くらいは取れるのではないか。
  • 栽培は3月中旬から。7月下旬から8月に収穫し、その後種を成熟させて10月下旬には依頼主に種をお返ししたい。
  • かぼちゃのつるは通常は地面に這って成長するが、本学では支柱を利用して上に伸びるように育てる。

「宇宙に向かって伸ばすという前田先生のアイデア」

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