2015年03月18日 | ニュース 学科 生物学科

 

生物学科の吉田渉助教が「やわらか ほのかなコク 能登のナマコ」について専門家として出演されました。

 

   日本の海には約200種のナマコが棲息しています(世界には約1500種)。番組で取り上げられている能登や北海道のナマコは生物種マナマコ(学名:Apostichopus japonicus)のことで、ナマコの生態に詳しい吉田渉助教は、食材として重宝される海のダイヤ「能登のナマコ」、「北海道江差のナマコ」の生産現場についてコメントを付しました。

 能登のナマコ漁は岩玉という陶器を桁網につけて曳くことで、岩場の凸凹を乗り越えることができます。桁網の前方にとりつけてある岩玉にナマコがぶつかると岩からはがれ、網に入ります。吉田助教は、「マナマコは海水中で物理的刺激を受けると付着物から剥がれてピンポン玉のように丸く膨らむ」と話しています。

 番組ではナマコの増産に取り組む北海道江差町の事例も紹介しています。町の漁協青年部が中心になりナマコの付着に重要な基材を開発し、1年目は基材に付着した状態で着底幼生から稚ナマコに成長、2年目は稚ナマコの成長促進のために餌の豊富な深場に人為的な移動を実施しています。吉田助教は「試験段階だが、前浜のナマコ資源維持につながるので是非続けてほしい」とエールをおくっています。

 

興味ある方はこちら;http://www6.nhk.or.jp/umai/archive/archive.html?fid=117