2015年12月25日 | ニュース 食料資源学科

生物資源学科(平成28年度から食料資源学科に改組)の前多隼人助教がNHK総合の朝の情報番組「あさイチ」にて、青森県産のごぼうの加工食品の機能性について紹介しました。

青森県は、ごぼうの生産量日本一を誇ります。「やませ」の影響による夏でも冷涼な気候と、柔らかな土質がゴボウの栽培に適しているからです。ごぼうは食物繊維やポリフェノールが多い食材です。一方でごぼうを使った加工食品は非常に少なく、付加価値を向上させた新しい加工食品の開発が望まれてきました。

熟成ごぼうは県内企業が開発したごぼうの加工食品で、保存性が高く、独特の甘さと香りが特長です。弘前大学はこれまで科学技術振興機構(JST)復興促進プログラムなどの研究費援助により、熟成ごぼうの健康機能性研究を進めてきました。

番組では熟成ごぼうの成分変化や抗酸化機能についての研究成果を紹介しました。ごぼうは単価自体が高額とは言えず、また副菜であることから飛躍的な出荷量と利益の増加を目指すことは難しい食材です。熟成ごぼうは健康食品素材など利用用途が広がり、新たな販売網の開拓につながります。更に熟成ごぼうの原料には、形が不揃いなものや折れてしまったものも使用することができ、廃棄されていたごぼうの有効活用が可能となります。現在では熟成ごぼうのお茶などが弘前大学との共同研究成果を活用した商品として販売されています。

 

NHK総合テレビ あさイチ

https://www.nhk.or.jp/asaichi/

 

H27.12.10 12.14放送「ツルアラメ、ゴボウ」前多先生☆

     ごぼうを高温・高湿度で加工した熟成ごぼう

                                                                                                                                                         H27H27②

 熟成ごぼうを使った加工食品のパッケージ