2014年06月18日 | ナマコ研究センター ニュース

    乾燥ナマコの煮汁から抽出される水虫菌を抑える成分を繊維に練り込んだ「ナマコ靴下」の開発・商品化に関する記事が、読売新聞(平成26年4月25日掲載)られました。

 乾燥ナマコなどの加工作業で出る煮汁からこの成分を抽出する施設は、青森市卸町の水産加工業「大豊」で稼働を始め、この成分を繊維に練り込んだ「ナマコ靴下」の開発は関西地方の大手繊維メーカーが進めています。「大豊」の平澤大輔社長は「年内にも商品化ができそうだ」と話しています。弘前大学の研究では、従来では廃棄処分していたナマコの煮汁から抽出されるサポニンに抗菌作用があることが確認されました。このほか、内臓に抗酸化作用のあるカロテノイドが含まれていることも確認し、煮汁成分を利用したせっけんやクリームなどの他に食品も含めた商品開発が進んでいます。

鹿内博青森市長は4月21日、抽出施設を視察し「地元産ナマコの捨てる部分を使う発想はすごい。一日も早くナマコ靴下を履きたい」と期待を寄せています。