教員紹介

分子生命科学科 応用生命コース

橋本 勝 教授

HASHIMOTO Masaru

専門分野:
天然物有機化学

  • キーワード:
  • 二次代謝物
  • 構造決定
  • 生物活性
  • スペクトル解析

研究内容

ペニシリンやスタチンなど微生物二次代謝物は、人類の健康・平均寿命の延長に貢献してきました。その後研究者たちは微生物培養液から新たな生物活性二次代謝物を探索した結果、多くの有効な化合物の発見に至りましたが、近年は探索しつくされた感もあり、新たな二次代謝物を見つけるのは困難といわれるようにもなってきました。

私たちは、特異な生態を持つ微生物は特異な二次代謝物を利用しているとの仮説のもと、微生物研究者が研究材料として興味を持つ微生物から、探索研究を行い多くの新規二次代謝物を発見してきました。

構造決定では、近年その発展が著しい電子密度汎関数法という分子分子計算技術を駆使することで、天然物の核磁気共鳴スペクトルや電子円二色性スペクトルといった分子の特性を示すスペクトルを理論的に再現することで精密な構造決定を行っています。計算機技術では、判らない言葉や技術を勉強する必要があり、毎日苦しみながら、一歩ずつ先に進むよう努力しています。

2023年4月26日 更新
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