教員紹介
国際園芸農学科 園芸農学コース
前田 智雄 教授
MAEDA Tomoo
専門分野:
蔬菜園芸学
- キーワード:
- トウガラシ
- アスパラガス
- タマネギ
- ニンジン
- 機能性成分
- ブランド化
研究内容
あまり知られていないのですが、青森県は東北一の野菜産地です。青森ブランドのナガイモ、ニンニクはもちろん、他にもダイコン、ニンジン、トマトなどの生産が盛んです。また、地域の財産である伝統的に伝わる在来野菜も弘前在来トウガラシや糠塚キュウリなどがありますし、山菜資源も豊富です。また、「冬の農業の活性化」として、高収益野菜の集約的な栽培が広がりつつあります。野菜は私たち人間の健康な生活に欠かせません。私たちの研究室で、青森や北日本の野菜生産の活性化を土台として、そこから「日本人の食生活と健康の向上」に貢献できる研究をしませんか?
日常の食生活でおなじみの「野菜」から、最近人気の山野草まで、「食べられる」植物について研究しています。栽培環境と品質・成分の関わりを詳しく調べ、栽培技術の改善に貢献したり、交雑育種を行ったり、地域特産野菜の付加価値向上とブランド化まで手がけたりと、たいへん幅の広い分野です。
1.地域特産野菜の付加価値向上に関する研究とブランド化
弘前在来トウガラシ「清水森ナンバ」の品種改良や、「糠塚キュウリ」など地域特産野菜の品種特性の解析と内生成分の動態解析など、地域と密着した研究を通して青森の園芸を元気にします。
2.野菜のチカラ(生理活性成分)に関する研究
タマネギなどに含まれる抗酸化活性の高いフラボノイド類や、アブラナ科野菜に含まれる、さまざまな生理活性をもつイソチオシアネート類などの有用成分の動態解析をはじめ、栽培方法の改善や環境制御によって機能性成分の含有量を増やし、付加価値を高めるための研究を行っています。
3.冬の農業の活性化に関する研究および北日本の気候特性を活かした作型の開発
農閑期である冬に、高い収益性を持つトマトやアスパラガスなどの野菜や、さまざまな山野草を栽培する研究を行っています。また、夏の冷涼な気候を活かした品目や作型(例:四季成り性品種を用いたイチゴの夏秋どり栽培など)の研究を行っています。