教員紹介

地域環境工学科 農業土木コース・農山村環境コース

丸居 篤 教授

MARUI Atsushi

専門分野:
農業水利学・灌漑利水学

  • キーワード:
  • 節水灌漑
  • 有機物施用
  • 負荷量
  • 乾燥地
  • 保水性改善

研究内容

国内、海外のさまざまなフィールドで作物生産に必要な水の量と水質について調査・研究しています。

積雪寒冷地域では、雪解け水が水田の灌漑水源として重要な役割を果たしています。白神山地や岩木山からの流れてくる水の量は、津軽平野の水田農業にとってなくてはならないもので、それらの流出量や水質について調査してきました。また、農地に取水した水とその中に含まれる物質の収支についても研究してきました。

写真:田植え時期の岩木山

写真:田植え時期の岩木山

モンゴル乾燥地における持続可能な栽培・緑化システムの構築

乾燥地に自生する甘草(薬草)の栽培化および砂漠化防止を目指し、地下水位、降水量、気温、湿度、風速など水収支計算に必要なデータを計測しています。また、節水型で扱いが容易な灌漑システムの導入により現地の方でも栽培できるシステムの構築を目指しています。

写真:モンゴルの乾燥地における緑化試験サイト(モンゴル人の協力者と共に撮影)

写真:モンゴルの乾燥地における緑化試験サイト(モンゴル人の協力者と共に撮影)

有機物を用いた保水性、排水性改善や栽培培地の開発

プラスチック炭化物を用いた土壌の保水性、排水性改善について研究しています。廃プラスチック問題の解決と農地への炭素貯留、農地の土壌改善に資する研究開発に取り組んでいます。現在は、プラスチック炭が粘性土壌への透水性や保水性、微生物活性に与える影響を調べています。

過去には有機物(竹)を使って、養液栽培用の培地の開発について研究をしていました。世界的に培地としてはロックウールが主流ですが、廃棄物となることと循環利用できないという課題があります。有機物培地で蒸散量や生長、収量に差がないことを明らかにしています。

写真:900度で炭化したペットボトル

写真:900度で炭化したペットボトル

2023年3月3日 更新
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