教員紹介

食料資源学科 食料生産環境コース

松山 信彦 教授

MATSUYAMA Nobuhiko

専門分野:
土壌学

  • キーワード:
  • 栽培土壌学
  • 栽培学
  • 黒ボク土
  • マコモ

研究内容

日本の普通畑の50%以上,草地の70以上をも占める火山灰土壌(黒ボク土)は,化学性に特徴があり,代表的な低位生産性土壌に位置づけられてきました.この黒ボク土は,コロイド組成から弱酸的な性格をもつアロフェン質黒ボク土と強酸的な性格をもつ非アロフェン質黒ボク土に類型区分されます.両黒ボク土は,アルミニウムの過剰障害,硝酸態窒素の溶脱,リン酸の可給性,下層土酸性,コンシステンシーといった性質が異なり,作物を栽培する上での栽培環境が大きく異なります.黒ボク土をアロフェン質黒ボク土と非アロフェン質黒ボク土に類型区分し,作物の安定多収を実現するための土壌管理法を研究しています.近年,弱酸的な性格を持つアロフェン質黒ボク土が,多施肥により強酸性化している現象が各地で報告されるようになり,その酸性化メカニズムと土壌生産力の変化について検討を行っています.

水田土壌もまた重要な土壌です.水田で栽培される機能性成分に富むマコモに着目して,寒冷地における高収量・高品質栽培方法の確立を目指しています.

収穫期のマコモタケです

収穫期のマコモタケです

2023年2月22日 更新
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