教員紹介

生物学科 基礎生物学コース

大河 浩 准教授

OHKAWA Hiroshi

専門分野:
植物分子生理学

  • キーワード:
  • 植物
  • 微細藻
  • 光合成
  • 炭素代謝
  • 炭酸濃縮
  • 環境応答

研究内容

生物誕生から長い時間を経て、現在様々な生物が存在しています。光合成生物も初期の頃に誕生して、現在の地球の環境を形成してきたといえる重要な生物です。酸素を発生する光合成生物は、植物はもちろん、葉緑体の起源といわれるシアノバクテリア(ラン藻)まで実に様々な生物種が存在します。その基本的システムは、光を吸収し、化学エネルギーに変換するシステムと、それによって得られたエネルギーを利用して二酸化炭素などを吸収、同化していくシステムです。近年、様々な生物のゲノム情報が明らかになる中、各分野で新たな発見がなされており、光合成に関連する諸反応においても同様のことがいえます。本研究グループでは、光合成の仕組みを理解するために、モデル生物であるシロイヌナズナやイネ、トマト、ラン藻等を研究材料とし、光合成の炭素代謝およびその制御に関する研究や、その応用的研究を目指しながら遺伝子、タンパク質、生理レベルで日々取り組んでいます。

光合成生物の環境応答および分子育種に関する研究

植物やシアノバクテリアなどの微細藻類の諸生理機構の特性、特に無機炭素濃縮機構および葉緑体を中心とした代謝メカニズムの解明を目指し、そこから分子生物学的手法により応用的研究への発展を目指しています。

光合成生物の炭素代謝および環境ストレスに関する研究

果実を形成するトマトについて塩ストレスなどの環境ストレス応答性のメカニズムを炭素代謝の視点から明らかにすることを目指しています。

青森県における緑藻類などの微細藻に関する研究

水域を中心に青森県域における有用性・ストレス耐性のある微細藻類の探索を行い、その形態的特性や生理生態的特性解析および応用研究等、地域の遺伝資源活用に関する研究も行っています。

実験に用いられるモデル光合成生物

実験に用いられるモデル光合成生物
葉緑体の起源とされるシアノバクテリア、真核生物である様々な微細藻類、シロイヌナズナ、トマトなどの植物はモデル生物として研究の対象となっており、それぞれの炭素代謝の仕組みは光合成生物により様々である。

2023年4月25日 更新
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