教員紹介

分子生命科学科 応用生命コース

園木 和典 准教授

SONOKI Tomonori

専門分野:
応用微生物学

  • キーワード:
  • 発酵生産
  • 代謝工学
  • バイオマス
  • バイオプロセッシング

研究内容

私たちは, 微生物の機能を最大限に活用して, バイオプラスチックや高機能バイオ素材を食糧と競合しない非可食バイオマスから作り出す研究を展開しています.

日本は2030年度までに温室効果ガスの排出を半減し (対2013年度比), さらに2050年に温室効果ガス排出を実質ゼロにする (増加させない) 真のカーボンニュートラルを達成し, 脱炭素化社会を実現するという大きな目標を掲げています.二酸化炭素を固定して成長するバイオマスからのものづくり,非可食バイオマスからのバイオプラスチックや高機能バイオ素材の生産は, 脱炭素社会の実現に貢献しうる技術の一つです.

そこで私たちは, (1) 微生物の代謝はどのような酵素反応で構成されているのか, それらの働き (遺伝子発現や酵素活性) はどのような制御を受けているのか, など代謝の仕組みを解明しています.そして, (2) 代謝の仕組みに基づいて, バイオ素材の生産を最大化するために微生物の代謝, 培養環境 (条件, 工程) をデザインしています.さらに (3) 実用化, 社会実装に向けて, 非可食バイオマスの生産・収集, 発酵原料化を展開する研究グループ, 代謝産物のバイオプラスチック・高機能バイオ素材化を推し進める研究グループと連携して, サプライチェーンの創出も進めています.

私たちの取り組みの一例は, 以下のURLでも紹介されています.

◎ 弘前大学がもっとわかるウェブマガジン HIROMAGA 2020.12.22
https://www.hiromaga.com/20201222-6307/

◎ JST (科学技術振興機構) 未来社会創造事業 新技術説明会 2022.5.20.
https://www.youtube.com/watch?v=jQ_wYFc_MKU

◎ JST ライフサイエンス分野 新技術説明会 2019.3.7.
https://www.youtube.com/watch?v=BnWuMNXVTwM

研究グループの皆で力を合わせて試行錯誤を繰り返し, 成果を得たときの達成感は格別です.微生物の機能を解明してそれを最大限に利用すること, バイオマスから社会の役に立つバイオ素材を作り出すことに関心のある方は, 気軽にご連絡ください.近い将来に向けて, 私たちができること, しなければならないことを一緒に考え, 世の中に提案し, そして実現していきましょう.

研究活動の様子

◎ 微生物バイオテクノロジーに関わる操作全般を行っています.

微生物バイオテクノロジーに関わる操作全般を行っています.

◎ 発酵原料や代謝産物の定量には化学分析が欠かせません

発酵原料や代謝産物の定量には化学分析が欠かせません

◎ 毎週セミナーとミーティングを,毎月最終週には研究報告会を行っています.

毎週セミナーとミーティングを,毎月最終週には研究報告会を行っています.

そして, 学会発表などを通じて, 大学内外への情報発信も積極的に行っています.

◎ 研究も遊びも一生懸命, が研究グループのモットーです.

研究も遊びも一生懸命, が研究グループのモットーです.

(園木研・樋口研合同グループ暑気払い.2022.9 弥生いこいの広場にて)

2023年2月21日 更新
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