教員紹介

白神自然環境研究センター

相馬 純 助教

SOUMA Jun

専門分野:
昆虫分類学・系統地理学

  • キーワード:
  • 生物多様性
  • 植食性昆虫
  • 地理的隔離
  • 寄主転換
  • 陸生カメムシ類

研究内容

分類学で陸生カメムシ類の種数を解明し、系統関係を調べることで、その多様化と分布形成に対し、寄主転換や地理的隔離がどのように影響してきたかを検証しています。

陸生カメムシ類の中でも、とくに植食性のグンバイムシ科が専門ですが、オオホシカメムシ科など幅広い分類群を研究対象としています。

グンバイムシ科は一般に葉から吸汁しますが、実や幹を利用する種も存在し、その多様化には寄主転換だけでなく生態学的ニッチの転換も密接に関連しているのではないかと考えています。

最近はツツジグンバイ属Stephanitis Stål, 1873のうち、ツツジ科とクスノキ科に寄生する種の多様化と分布変遷の背景を調べています。

皆様のお陰でツツジグンバイ属のクスノキ科に寄生する日本産種と、オオホシカメムシ属Physopelta Amyot & Serville, 1843の日本・韓国・台湾産種を分類学的に再検討した論文を出版し、普通種が抱えていた長年の問題を解決することができました。

これからは青森県での野外調査にも注力し、各地域に特徴的な植生に依存する昆虫の調査にも取り組んでいきます。

Stephanitis rhaphiolepidis

Stephanitis rhaphiolepidis

Baeochila horvathi

Baeochila horvathi

Physatocheila nigrintegerrima

Physatocheila nigrintegerrima

2024年10月18日 更新
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