教員紹介

地域環境工学科 農業土木コース・農山村環境コース

鄒 青穎 講師

TSOU, Ching-Ying

専門分野:
応用地形学・応用地質学・砂防学

  • キーワード:
  • 地すべり
  • 崩壊
  • 自然災害
  • 地質構造
  • 地形学

研究内容

山地・中山間地域の持続的な環境保全・利用およびそのための防災を目指した研究が行われています。研究は、崩壊や地すべりの発生場の地形・地質特徴の解明、その理解に基づいた災害軽減策や地すべり地の地生態的環境の観光・教育的利用と保全に関する研究が基幹となっています。

具体的には、斜面災害発生場所の予測精度や危険性の評価手法を改善するために、重力による山体の変形と大規模崩壊の発生過程や崩壊・地すべりの地質・地形特性の解明、流域の土砂生産と流出機構などを基礎的な研究として行っています。

また、世界遺産白神山地を含む地すべり多発地域の保全管理や利活用に関する研究では、人工衛星データを駆使した地すべり計測手法の検討や樹木年輪年代学的手法による地すべり発生履歴の復元、地すべり地の地学や地生態学的要素を用いた観光・教育等での利活用と地域貢献に繋がる普及活動などを行っています。

さらに、山岳発展途上国を含むアジア湿潤変動帯の防災・減災に関する研究では、地形・地質発達過程から考える土砂災害対策や道路建設における防災と地域発展、激甚災害時の対応支援などを研究テーマとしています。

こうした地形・地質学的な基礎研究を通じて、斜面災害発生場所の予測精度や危険性の評価手法を改善し、さらに土砂災害跡地の利活用推進によって、地域活性化に寄与できるような応用にリンクさせたいと考えています。

土砂災害発生箇所における地形・地質調査

2023年6月26日 更新
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