2023年11月07日 | トピックス

農学生命科学部では,約4年ぶりに海外研修入門を本格的に再開し,2023年10月18日~23日に,学部2年生(8名)が海外へ渡航して現地研修を行いました。

研修のテーマは「持続可能な地域環境づくり」,対象地は日本と似た地形を持つ台湾としました。

学生たちは,台湾の「自然ベースの解決策(Nature-based Solutions:自然素材の活用や自然との共生を図ったインフラ等の整備)」に焦点を当て,現地での研修と技術者・研究者・学生との交流を行いました。

現地研修では,「自然ベースの解決策」による社会インフラの実装例を学ぶために,土砂がたまりにくい形状の魚道や親水機能を備えた砂防施設,流域管理の事例を見学しました。
また,大規模地震後に再建された農山村における地域防災事例やアグリツーリズム(コーヒー農園)の事例について学びました。

学生たちは,この研修を通じて、「農」「環境」「防災」といったキーワードを念頭に置き,海外での持続可能な地域環境づくりの実践例を学びました。この研修の特徴は,4つの異なる学科の学生が一緒に学ぶことで,広範な分野から知識を吸収し,異なる分野とのコミュニケーションスキルを身につけ,協力して活動できる力を養成することにあります。また,台湾の専門家(コンサルタント会社3社,経済部水利署,農業部農村発展及び水土保持署,中興大学,逢甲大学)と協力して,実践的な研修を行うことができました。