2010年09月13日 | トピックス

地域環境工学科 泉完教授が,「魚道の水理特性と魚の遡上遊泳行動に関する研究」に対して,農業農村工学会より平成22年度学会賞(学術賞)を受賞されました。農業農村工学会賞学術賞は、農業農村工学会(旧農業土木学会)が,農業農村工学に関する学術または技術の進歩に貢献した創意ある優秀な業績に授与する賞です。平成22年8月31日(火)に神戸市で開催された平成22年度農業農村工学会大会講演会の開会式に引き続いて授賞式が行われ,賞状が授与されました。泉教授の今回の受賞研究内容は,魚道の設計において重要な「魚道における魚類等の遊泳行動と水理特性との関係を実証的に解明すること」を目的とし,おもに青森県内の河川をフィールドにして,魚道の機能・構造別の水の流れ特性と魚の遡上形態との関係を詳細に解明したこと,水中TVカメラを魚道の中に入れ,魚の泳ぐ経路と流れの速さとの関係を明らかにしたこと,さらに,魚道を設計する上で重要な魚の突進速度(最大遊泳速度)を,現地河川の魚道中に設けた遊泳実験装置で計測し,河川生息魚の突進速度に関する数々の新たな知見を得たことで,これらの研究成果が高く評価されました。