センター概要
設立理念および運営方針
弘前大学農学生命科学部附属生物共生教育研究センターは、平成12年(2000年)に農学生命科学部のテーマ「生命、資源、農業、環境」を見据え、従来の「附属農場」と「附属深浦臨海実習所」を統合して発足しました。平成20年(2008年)に行われた改組で再び2つの農場を基点とする体制に移行し、実践的な農学教育・研究の拠点としての機能を強化しています。 農業は青森県の基幹産業です。リンゴ、ニンニク、ゴボウ、ナガイモは日本一の生産量を誇ります。また、独自品種を開発し、冷涼な気候を克服しながら行われている水稲栽培も特筆すべき事項です。 このような特色ある青森農業の現実と課題を直視し、潜在能力を評価することで、地域社会のフィールドサイエンス教育および研究活動の拠点施設として発展していきたいと考えています。 地域に開かれた大学の窓口として公開教育や施設開放などの社会貢献活動にも積極的に取り組み、地域社会とともに青森の良さを全国へ、そして世界へ発信できるセンターを目指します。組織
教員紹介
伊藤 大雄
- 研究分野:果樹園芸学、農業気象学
- 農薬・肥料の投入を減らす有機栽培・特別栽培や、すべての作業で脚立がいらない平棚栽培をリンゴで実現するための技術開発研究に取り組んでいます。
また農業気象分野では、リンゴ園の光合成活動や炭素・水の出入りを明らかにするため、屋外で大がかりな観測研究を行っています。
伊藤 大雄 プロフィール
研究活動
姜 東鎮
- 研究分野:作物学、環境ストレス生理学
- 地球規模の気候変動に伴う様々な環境ストレス(特に農業災害)に対する耐性遺伝資源の探索・同定・耐性機構の解明や、福島県第一原子力発電所事故により汚染された土壌から放射性セシウムを植物で吸収・除去して浄化する研究を行っています。
姜 東鎮 プロフィール
研究活動
房 家琛
- 研究分野:家畜栄養学、飼料利用学
- 穀物価格の高騰や食料危機への関心が世界的に高まる中で、飼料穀物のほとんどを輸入に頼っている日本では食品残渣(エコフィード)の飼料利用が必要不可欠です。食品残渣は含水量が多く劣化しやすい、栄養成分の偏りが畜産物の品質を悪化させる懸念があるなどの問題点から利用が制限されています。これらの欠点を克服し、穀物配合飼料の代替となるエコフィードの調製・給与技術の開発に取り組んでいます。
房 家琛 プロフィール
研究活動
林田 大志
- 研究分野:果樹園芸学
- 消費者、農家および企業の様々な要望に応えた新品種の育種・登録を行っており、それら新品種の栽培および生理学的研究を行っています。また,市町村や企業などと協同して新品種のブランド化などの活動も積極的に取り組んでいます。
林田 大志 プロフィール
活動内容一覧
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農場実習
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農学生命科学部の2年生を対象に農場実習を行っています。
農場実習
座学で得た知識と実習で得た体験を融合し、実学的な視点で地域社会や世界に貢献できる人材の育成を目指しています。
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研究活動
センター専任の4人の教員を核として、藤崎農場では園芸学を、金木農場では作物学、畜産学を中心とする研究活動を行っています。農学生命科学部の教員との連携はもちろん、他大学の教員や企業との共同研究にも積極的に取り組んでいます。
研究活動
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農場イベント
地域の皆さんにセンターでの教育・研究活動に対する理解を深めていただくため、春と秋に各農場で農場公開を行っています。また、公開講座、親子体験学習、栽培体験学習など生涯学習、食育に関する社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。
農場イベント