教育・文化部門の活動内容
縄文時代以降、白神山地周辺は豊かな自然とともに人々がくらしてきた地域です。
山里では環境への負荷を最小限にし、自然を利活用する文化が育まれてきました。これらの文化には「自然環境との共存」という全人類の共通課題を解決するヒントがあると考え、その記録と科学的側面からの分析を行っています。
また、白神山地を舞台に未来を担う子供たちへの実践的な環境教育を提案し、世界に向けて発信します。
セミナーも随時開催中です。詳しくはセミナー案内ページをご覧ください
担当スタッフご紹介
研究概要
太古から自然との共生を探る
白神山地の豊かな森を背景に約8,000年前の縄文時代から人が住み続けていたことが分かってきました。
白神山地周辺には縄文時代から人々が知恵を使って自然と共生してきた歴史が数多く眠っています。こうした人間の自然との係わり合いを考古学的視点から解明しようとしています。
白神山地のふもとには数多くの遺跡があり、遺跡発掘調査で出てきた資料の分析のほか、遺跡土壌に含まれる微細な出土炭化木材、種子や花粉などを調べ、縄文時代からの環境変化を探っていきます。
森と人と木をつなぐ
私たちが日常使っている木材は、樹木から生み出された生物材料です。
その材料の生きてきた証を確認しながら、木材を多面的に科学の眼で解析すると、木材の意外な一面が見えてきます。たとえば、豊かな森で競争しながら育った樹木の材は、人工林で保護されて育った樹木の材よりも曲げや引張りに強いことがわかっています。白神の樹木に触れることから始まる木材加工は、木材の本質について深く学べ、木材と私たちの生活とのつながりを考えることができます。
森そして木材と対話しながら楽しめる木工題材の開発を行なっています。
フォトギャラリー
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研究詳細
弘前大学白神自然環境研究センターの植物部内の研究詳細を随時更新いたします。