弘前大学 農学生命科学部附属 白神自然環境研究センター 白神山地で学び世界を見つめる

世界自然遺産で講演会を開催します!

今回は世界自然遺産でも白神山地ではなく小笠原諸島を話題にします。

9月25日(水)に環境省の小笠原世界遺産センター主催で講演会「小笠原のカメムシ」を開催します。

https://ogasawara-info.jp/

開催時刻は19:00~20:30で、Zoomで配信を視聴することもできます。

小笠原講演会ポスター

興味のある方はお聴きいただければ幸いです。

センターの専任教員が論文を出版しました!

センターの専任教員(相馬助教)が執筆した筆頭論文がZootaxaより出版されました!

書誌情報と解説を以下に示しましたので、興味のある方はご覧いただければ幸いです!

Souma, J., Takahashi, Y., Aiba, H. & Aida, M. (2024) Discovery of the fossil true bug species Urochela (Urochela) cf. melaina Zhang, 1989 (Hemiptera: Heteroptera: Urostylididae) from Japan, suggesting a wide distribution of the U. (U.) quadrinotata (Reuter, 1881) species group in East Asia in the past. Zootaxa, 5507 (4), 589–596.

https://doi.org/10.11646/zootaxa.5507.4.6

クヌギカメムシ科(カメムシ目)はアジアに8属172種が知られ、日本から2属6種が記録されています。最近の分子系統学的研究では種多様性が高いナシカメムシ属Urochela Dallas, 1850、Urolabida Westwood, 1837、クヌギカメムシ属Urostylis Westwood, 1837が多系統であることに加え、交尾器形態により提案された種群の一部が単系統であることが示されました。したがって、各属の再定義と分岐年代推定を含む本科の再検討には単系統群の化石記録が重要な状況です。本研究では、佐渡島に位置する前期中新世の真更川層から発見された本科の化石を単系統のヨツモンカメムシが含まれる種群U. (Urochela) quadrinotata (Reuter, 1881) species groupに所属するサドヨツモンカメムシU. (U.) cf. melaina Zhang, 1989と同定して報告しました。現生種のヨツモンカメムシU. (U.) quadrinotataが現在の日本列島にも分布することから、本種群が長期間にわたり国内に分布していることが示唆されました。日本のカメムシ化石の研究はまだ発展途上ですが、今後も重要な発見が続くと信じています。

余談ですが、相馬が公表したすべての論文は解説が個人HPに掲載されています!

https://sites.google.com/view/junsouma/commentary

今後も研究成果の発信を定期的に行う予定です!

オープンキャンパスに参加しました

本日は弘前大学のオープンキャンパスが開催されました。

センターが参加するのは今回が初めてです!

活動を紹介する簡単な紹介コーナーを設置しました。

模擬講義も実施しました。

高校生からの質問も活発に飛び交い大盛況でした!

センターに所属する学生の論文が出版されました!

センターに所属する学生2人の論文がJapanese Society of Systematic Entomologyより出版されました!

書誌情報を以下に示しましたので、興味のある方はご覧いただければ幸いです!

Tominaga, G. & Nakamura T. (2024) Studies on the brown lacewing genus Micromus Rambur, 1842 of Japan (Neuroptera: Hemerobiidae: Microminae), with a key to the Japanese species. Japanese Society of Systematic Entomology, 30 (1), 122–149.

https://zoobank.org/References/058FB9B8-E906-4A49-B435-C9B65136284C

Eguchi, K. & Nakamura, T. (2024) Descriptions of two new species and one newly recorded species of Bolitophilidae (Diptera: Sciaroidea) from the mainland of Japan. Japanese Society of Systematic Entomology, 30 (1), 113–121.

https://zoobank.org/References/E2BF612D-700B-4422-B43C-DF5B1775C351

教員も論文が投稿中の状態を常に維持しているので、今後は成果を紹介するかもしれません!

白神BioBlitzを動画で紹介していただきました!

先月開催した白神BioBlitz 2024 in 西目屋村川原平をむしとりチャンネルさんの動画で紹介していただきました!

是非ご覧ください!

https://www.youtube.com/watch?v=nXykQmAmYMI

全日程が無事に終了し、開催期間中に合計で904種の生物が確認されました!

白神BioBlitzのウェブサイトを公開しました。

昨年度から取り組み始めた「白神BioBlitz」のウェブサイトを公開しました。

【2024年度に白神自然観察園で開催されるBioBlitzのページ】

https://sites.google.com/view/shirakamibioblitz2024/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

【2023年度に白神の森 遊山道で開催されたBioBlitzのページ】

https://sites.google.com/view/shirakamibioblitz2023/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

2024年度のウェブサイトは情報が追加されるごとに随時更新します。 

2023年度のウェブサイトは開催終了時の結果を見ることができます。

【参加者募集】西目屋村 ”白神自然観察園” にて生物相調査BioBlitzを行います。

BioBlitz は国内では馴染みの少ないものと思いますが,欧米を中心に博物館などが主催で行われている市民参加型の生物調査イベントです。
動植物の専門家と子供を含む市民が一緒に,決められた地域の動植物を24 時間かけて調査します。調査結果は報告書にまとめられ,出版されます。このイベントの狙いは,
 ・地域の自然と奥深い生物の種多様性を知る。
 ・動植物の研究者と接し、専門的な知識や技法を知る。
 ・市民が記録の残る調査活動に参加する。
 ・単純に、自然に触れ、生き物を知る事を楽しむ。
 

一般的な観察会や散策とはちょっと違う自然との新しい接し方を楽しみましょう。

会場:青森県西目屋村川原平 弘前大学「白神自然観察園」
 当日は現地集合。自家用車でお越しください。

日時:2024 年6月15日午前9:50 〜 
 6月16日午前10:30(24 時間調査)

募集:小学生以上  50名
  (調査経験不問.小中学生は保護者と一緒に参加してください)

応募締め切り5月24日 参加者発表5月27日
  (応募者が多数と見込まれるため,抽選を行います)

専門家スタッフ
  林正美(埼玉大学名誉教授,昆虫),大原昌宏(北海道大学総合博物館,昆虫),渡辺恭平(神奈川県立生命の星・地球博物館,昆虫),古木達郎(元千葉県立中央博物館,植物),梅津一史(元秋田県立博物館,昆虫),木村啓(津軽植物の会),太田正文(元青森県立郷土館,植物),殿内暁夫(弘前大学,キノコ),中村剛之(弘前大学,昆虫),山岸洋貴(弘前大学,植物),森井悠太(弘前大学,軟体動物),ムラノ千恵(弘前大学,哺乳類),相馬 純(弘前大学,昆虫),このほか,津軽植物の会,津軽昆虫同好会,白神キノコの会,弘前大学フィールドサイエンス研究会など各グループの有志の皆さん.

申し込み方法等,詳しくはこちらのPDFをご覧ください.Bioblitz2024案内配布用

【参加者募集】鰺ヶ沢町 ”白神の森 遊山道” にて生物相調査BioBlitzを行います。

BioBlitz は国内では馴染みの少ないものと思いますが,欧米を中心に博物館などが主催で行われている市民参加型の生物調査イベントです。
動植物の専門家と子供を含む市民が一緒に,決められた地域の動植物を24 時間かけて調査します。調査結果は報告書にまとめられ,出版されます。このイベントの狙いは,
 ・地域の自然と奥深い生物の種多様性を知る。
 ・動植物の研究者と接し、専門的な知識や技法を知る。
 ・市民が記録の残る調査活動に参加する。
 ・単純に、自然に触れ、生き物を知る事を楽しむ。
 

一般的な観察会や散策とはちょっと違う自然との新しい接し方を楽しみましょう。

会場:青森県鯵ヶ沢町深谷町白神の森「遊山道」
 当日は現地集合。自家用車でお越しください。

日時:2023 年6 月24 日午前9:50 〜 
 6 月25 日午前10:30(24 時間調査)

募集:小学生以上,老若男女
  (小中学生は保護者と一緒に)   先着50 名
 活動内容や注意事項について裏面をよくお読みください。

専門家スタッフ
 岸田泰則(日本蛾類学会会長,昆虫),矢後勝也(東京大学研究総合博物館,
昆虫),松本吏樹郎(大阪市立自然史博物館,昆虫),栗原隆(栃木県立博物館,
昆虫),古木達郎(千葉県立中央博物館,植物),太田正文(元青森県立郷土館,
植物),辻村 収(青森県森林博物館,植物),殿内暁夫(弘前大学,キノコ),
中村剛之(弘前大学,昆虫),山岸洋貴(弘前大学,植物),相馬 純(弘前大学,
昆虫),
このほか,津軽植物の会,津軽昆虫同好会,白神キノコの会,
弘前大学フィールドサイエンス研究会など各グループ有志の皆様.

申し込み方法等,詳しくはこちらのPDFをご覧ください.Bioblitz2023チラシ小

公開シンポジウム: 津軽半島の自然 ~現在(いま),これから~ 開催のお知らせ

日時:2023年2月23日 13:30~16:50
会場:つがる市生涯学習交流センター「松の館」交流ホール 

主催: 弘前大学農学生命科学部附属白神自然環境研究センター、新潟大学教育学部,北海道大学総合博物館
後援: 環境省東北地方環境事務所、青森県、つがる市、(一財)弘前市みどりの協会

入場無料,事前申し込みは必要ありません.

2017年に水生植物ガシャモク(絶滅危惧ⅠA類)が発見されたのをきっかけに,つがる市では湖沼群を中心とした豊かな自然環境がこれまで以上に注目されてきました.環境省によるモニ1000調査の実施,木造高校と弘前大学によるガシャモク育成事業活動,様々な調査研究活動が現在も進んでいます.今回は2017年に開催いたしました公開シンポジウムの第2回目となります.前回同様,つがる市を中心とした自然環境に関する研究紹介,ガシャモクにまつわる話など,また,木造高の学生さんによるガシャモク活動についても発表して頂く予定です.多くの方々に津軽半島の自然の現在(いま)を知って頂き,これからどのようにこの自然と暮らしていけばよいのか共に考えていくきっかけとなれば考えております.

〇弘前大学正門前(12時発)からの無料送迎バスを予定しています.
 利用される方は必ず事前登録をお願いいたします.
 ⇒こちらから https://forms.gle/xkfKEYM6VUudBxJy9

※乗車人数には制限があります.定員になりましたらご登録を締め切らせて頂きます.

<スケジュールおよび話題提供者>

13:00      開場

13:30~13:35 開催挨拶および趣旨説明  山岸洋貴(弘前大学)

  ― 地元高校による希少植物保全の取り組みについて ー 

13:35~14:00 木造高校におけるガシャ活報告 木造高校学生数名

― 津軽半島にまつわる自然,生き物のお話を話題提供いただきます―

14:00~14:30 首藤光太郎氏(北海道大学総合博物館)による水生植物のお話
        「つがるの無名池沼,見つけた水草は希少,しかも多様」  

14:30~15:00 志賀隆氏(新潟大学教育学部)による水生植物のお話
        「水草を知り、水草を守ろう」

15:00~15:10 休憩

15:10~15:40 齋藤信夫氏(青森県自然環境研究会)による屏風山調査のお話
        「ベンセ湿原24年間の変化とニッコウキスゲ」 

15:40~16:00 秋山翔午氏(弘前大学農学生命科学部)による魚類のお話
        「津軽地域における湖沼の魚類相」

16:00~16:20 工藤忠氏 (津軽昆虫同好会)による昆虫のお話
        「屏風山を舞うチョウたち」

16:20~16:50 質疑応答や参加者による情報交換など

16:50      閉会

※新型コロナウイルス感染対策として,マスクの着用,手指の消毒等にご協力
くださいますようお願い申し上げます.

お問い合わせ先
弘前大学農学生命科学部附属白神自然環境研究センター
TEL&FAX:0172-39-3706
hyama@hirosaki-u.ac.jp
山岸まで

弘大公開シンポチラシ

「再延長」観察園の今年度の一般開放は終了しました。

9月から閉園措置を取っておりましたが、定期的にクマが出没しており、
依然、足跡等痕跡が確認されている状況です。
利用者の皆様の安全確保の為に、今年度の一般の方のご利用は
ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

来年度5月前半頃の開園を予定しておりますので、決まりましたら
このページにてご連絡いたします。

当園をご利用いただきまして本当に有難うございました。

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